皮膚病

皮膚糸状菌症(白癬、皮膚真菌症)

人間の水虫の原因である白癬菌に近い種類のカビが皮膚に生える病気です。
円形の脱毛が起こるので、リングワームとも呼ばれます。

人間でいうと皮膚糸状菌症は下記のようなものです。

  • 水虫
    (足底・足の指の間に生じる白癬菌感染症)
  • 爪水虫
    (手の爪・足の爪を侵す白癬菌感染症)
  • いんきん
    (股に生じる白癬菌感染症)
  • たむし
    (被髪頭部・手・足・股以外に生じる白癬菌感染症)

犬の「たむし」みたいなものです。

 

 

症状

真菌にはさまざまな種類がありますが、ほとんどは毛根に感染するため、毛がもろくなって切れやすくなったり、脱毛が起こります。

犬の顔のまわりや耳、肢など柔らかい部分に赤い発疹がともなった円形脱毛がおこり、徐々に大きくなって全身に広がります。

抜け落ちた後の皮膚にはふけのような細かい皮膚片が付着します。

その周りの皮膚はわずかに赤く腫れて見え、その周辺の毛も簡単に抜けたり、ちぎれやすくなっています。

しかし、犬にとっては痛みやかゆみなどほとんどないので、通常どおり生活していますが脱毛部分をかきむしる動作などが見られる場合もある。

感染後1~4週間で症状が出てきます。

 

 

原因

皮膚への付着から始まる
この皮膚病の原因は真菌症にかかっている犬と接触したり、空気中の真菌が皮膚の表面にとりつくことで感染します。

この菌が皮膚や毛根に寄生して広がることによって起こります。
真菌症は皮膚に真菌(カビの一種である)「皮膚糸状菌」が広がった状態のこと。
毛が円形に抜け落ちることからリングワームとも呼ばれ、表皮や被毛、爪の根本に寄生して炎症を起こす。

 

皮膚糸状菌とは?

糸状菌3

皮膚糸状菌は、ケラチンとよばれる不溶性タンパク質を分解して栄養源にする能力を持っています。
ケラチンは、ヒトや動物の皮膚、毛髪、爪などに主成分として含まれているものです。

皮膚糸状菌が宿主(ヒト、動物)生体に寄生または感染して発育する場合には、生きた組織に侵入することは決してなく、死んで角化した細胞からなる皮膚の最外層(表皮角質層)の中にとどまります。

その際に産生・放出されるプロテアーゼなどの酵素に対する炎症でかゆみや脱毛などさまざまな症状がでます。
皮膚糸状菌は、ケラチンの安定な供給源であると同時に生体免疫からも逃れられる表皮角質層を「快適で安全な」棲家とするように進化した賢い真菌であるといえるでしょう。

 

発祥する傾向

皮膚の抵抗力の弱い子犬や老犬、毛の生え代わりの時期によく見られる症状です。

仔犬や猫がたくさん集まっているような場所に預けたり、そこで犬の毛を刈ったり、洗ったりしてもらった後に円形の脱毛が起こったらこの皮膚病が疑われます。

成犬での発症は少ないですが、子犬や高齢犬での発症が多く全身性の疾患や免疫力の低い犬なども発症が多い傾向にあります。

真菌は胞子をまきちらすので、周囲に広がりやすいく回りにいる犬や猫にも感染させてしまいます。

 

 

 

皮膚糸状菌との接触

犬に感染する皮膚糸状菌には3種類が主に原因になります。

 

1.イヌ小胞子菌(ミクロスポルム・カニス)
犬や猫同士の接触による感染

 

2.石膏状小胞子菌
地面をひっかくなどの土壌との感染
穴掘りが好きな犬や、土の上で生活している犬は寄生されやすいので注意が必要です。

 

3.トリコフィトンメンタグロフィテス
野生動物との接触による感染
野良犬や野良猫を触った飼い主が、手洗いをしないままペットに触る。

 

免疫力の低下

菌との接触も不可欠ですが、条件としてさらに免疫力の低下も感染の必要な条件と言えるでしょう。
免疫力が正常な場合、菌に感染しても自然治癒力で2か月ほどで撃退できますが、免疫力の低下した状態だと発症してしまいます。

 

注意しましょう

注意が必要なのは、この皮膚病は人間にも感染することです。
白癬に侵されている犬や猫を、触ったりだっこしたりすると白癬菌は人間にも感染する恐れがあります。

動物の白癬と人間の白癬は種類が若干違い、人間に感染した場合、はげしい炎症が見られます。
タムシ状の皮膚炎が生じたり、子供の頭部の皮膚に皮膚炎を起こしたりします。

でも、大丈夫です。石鹸でちゃんと洗ってください。
24時間以内に洗い落とせば感染を防ぐことができます。

 

治療

まず、全身の毛を刈って原因となるカビを取り除きます。

患部以外の場所にも寄生している可能性があるので、全身を刈ることが結果的に早期の治療につながります。
また人間への感染を防ぐことにもなります。

全身を丸刈りはちょっと・・・と思うのが飼い主の心情だと思います。

そんな場合は、皮膚糸状菌に侵された部分とその周辺の毛を刈って、薬剤が塗りやすいようにします。
毛を刈り取る際に用いられたはさみ、クリッパー、ブラシなど感染動物と接触したものには胞子が付着しているため、すべて消毒しなくてはなりません。

角質溶解作用を有するシャンプー、ポビドンヨード消毒薬、石灰硫黄浸液や外用の抗真菌薬などを用いて治療します。

 

見える化ライト?

真菌類は生きるためには様々な物質を出している。
人間が二酸化炭素を吐きだすように。そういうものを代謝産物という。

不思議なことに真菌類が生み出す代謝産物にはブラックライトで照らすと光る特性がある。
これによって真菌がどこにいるのか、光って見えてしまうのだ。

ブラックライトは目に見える光をさえぎって、紫外線だけ照射できるように作られたものです。
ホントはウッド灯という名前なのですが。

真菌の代謝産物は紫外線を当てると特有の蛍光色を発します。
イヌ小胞子菌(Mカニス)という種類の菌の場合、黄緑色蛍光を発する。

検査の際には患部に光を当てて、皮膚の周囲を観察します。

普通に買うことができる。

 

見える化することで塗るべき部分を知ることができるので、塗り薬と一緒に使うと相性がいいだろう。

 

抗真菌薬の塗り薬

内服薬のような副作用がなく、簡単に使えるのが便利な塗り薬。

 

Kzクリーム


ケトコナゾールクリーム

こちらも有効成分がケトコナゾールのクリームです。

ニゾラールクリームのジェネリックになります。

ケトコナゾールクリーム

 

ファンギノックスソリューション

有効成分ケトコナゾールのスプレーボトルです。
塗り薬が塗り広げにくかったり、患部が広範囲だった場合にもスプレーボトルなら簡単。
クリームのようなべたつきがないのが特徴。

内容量 25ml
価格 2,093円

 

 

内服抗真菌薬

ペットは被毛によって皮膚が覆われているため、広範囲に外用薬を塗ることが難しいでしょう。

そのため外用薬による治療で効果がない場合には、内服抗真菌薬のケトコナゾールを用いる場合もあります。

 

 ケトコナゾールジェネリック

ケトコナゾールのジェネリック医薬品のニナゾルです。

有効成分のケトコナゾールは幅広く真菌症に効果があり真菌を殺菌してくれます。


1日1回で効果を発揮します。

そのうえ、たっぷりは100錠!
ペットの体重に合わせて小さくカットして調整しましょう。

 

内容量 100錠
価格 3,930円

 

イトラクスリル

有効成分イトラコナゾールのジェネリック薬

名前 イトラクシル(Itraxyl 100mg)
有効成分 イトラコナゾール
内容量 1箱:28カプセル
備考 1カプセルに
イトラコナゾールが100mg

[イトリゾールジェネリック]Itraxyl100mg

 

スポラル

 

名前 スポラル
有効成分 イトラコナゾール
内容量 1箱:4カプセル
備考 1カプセルに
イトラコナゾールが100mg

[イトリゾールジェネリック]Itraxyl100mg

【1箱4錠×4箱】=16日間投与できる。

L2-fl05-02

 

イトラファンゴール(猫用)

1日1回 体重1kgあたり0.5mlを投与します。

商品名 Itrafungol
イトラファンゴル
有効成分 イトラコナゾール
内容量 52ml
備考

イトラコナゾール
10㎎/ml

猫に使うことができるが、腎障害、肝障害のある猫には投与しないでください。

妊娠中や授乳中の猫には投与しないでください。

イトラコナゾール猫用(Itrafungol)10mg

 

予防

皮膚糸状菌症は健康なイヌやネコであれば自然治癒する場合もあります。
このような場合は、皮膚糸状菌症の再発予防や人間または、ほかの動物に感染を広げないための処置として栄養のバランスのとれた食事や清潔な生活環境を保つことが大切です。

 

1.免疫力

皮膚糸状菌症は症状の悪化に免疫力が大きく関係していると言われています。ですので、日頃から免疫力を低下させないように心掛けることも予防法の1つと言えるでしょう。
免疫力があれば発症しない病気です。

 

2.飼育環境

皮膚糸状菌は真菌、いわゆるカビです。
湿った環境などカビが発生しやすいような環境を作らないようにしましょう。
清潔な飼育環境で皮膚を綺麗に保ちましょう。

 

3.早く気づく
早期発見、早期治療が効果的です。
早く治りますし、お金も時間も少なくて済みます。

 

4.感染させない

多頭飼いの場合など、感染している子に使用する器具は専用にして他のペットへの感染を防ぎましょう。
感染している子が治るまでは、他のペットと隔離して生活しましょう。

乾燥環境中に落下した皮膚糸状菌は、1~7年間は感染性を保持すると言われています。

胞子は多くの洗剤に対して耐性を持っていますが、水で10倍に薄められた漂白剤(次亜塩素酸)やクロルヘキサジン溶液によって殺菌することができます。

 

人間にうつった場合

人間に感染したとき足にうつれば水虫です。
体なら体部白癬、たむしと呼ばれるもです。

ペットと一緒に治療しましょう。

水虫対策のページ

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